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子どもが相談に行かない。親の体力も限界に近いとき、堺市で話せること

本人が動くまで、親の通院や生活も後回しにするのか。40歳以上の本人と家族等を主な対象とする相談と、家族支援の意味を読みます。

公開 2026.10.22 / 情報確認 2026-10-22

成人した子どもと親の暮らしを考える玄関のイメージ

架空のイメージです。実在の人物・施設・場面とは関係ありません。

成人した子どもは相談へ行きたがらない。自分の体力や通院、これからの家計も気になるのに、本人が動くまで何もできないのだろうか。堺市には、家族だけで話し始められるひきこもり相談の入口があります。

相談することは、本人のいないところで進路を決めることとは違います。親が今どこまで担っているか、自分の生活がどうなっているかを話すこともできます。本人の来所を待つ間、親の困難まで保留にする必要はありません。

この記事の目次
  1. 堺市では、家族だけでも電話できる
  2. 「子どもをどう動かすか」だけを相談にしない
  3. 家族から始める支援には、過去の取組もある
  4. 家族への支援が、本人の相談につながった研究をどう読むか
  5. 本人の変化を、親の努力の成績にしない
  6. 親の生活も、相談の出発点にしてよい
  7. 出典・参考資料

堺市では、家族だけでも電話できる

堺市こころの健康センターの現行案内は、市内の40歳以上の本人と家族等を主な対象とし、家族だけでも相談できると明記しています。発達障害の診断がある人だけの窓口ではなく、ひきこもりと発達障害を同一視する制度でもありません。

専用電話は072-241-0880、平日10〜12時(土日祝・年末年始を除く)。電話相談は予約不要、来所は予約制、相談無料です。事業参加には来所相談と登録が必要という区別もあります。39歳以下の窓口や年齢の境目は、同ページの案内と担当へ確認してください。

最初の電話が難しい場合は、公式ページ内の電子申請へのリンクから連絡先を知らせ、センターから電話を受ける方法もあります。オンライン面談ではなく、連絡まで数日かかることがある仕組みです。送信前に必要情報と連絡方法を確認します。予約や申請の代行はここでは行っていません。

日常の玄関に置かれた運動靴と買い物袋
買い物や通院など、親自身の予定も生活の一部。本人への支えと、家族自身の暮らしを分けて考える段落への入口にしています。実在の相談者の私物ではありません。架空のイメージです。実在の人物・施設・場面とは関係ありません。

「子どもをどう動かすか」だけを相談にしない

買い物や家事、連絡、生活費。親がしていることを具体的に並べると、「心配です」という一言には入らなかった負担が見えてきます。自分の通院中はどうするか、仕事を減らす前に何を相談できるかなど、親自身の予定も話題にできます。

本人の希望、親が見た状態、親が続けられなくなっていることを分けて話す。全部を一度に変える目標ではなく、今いちばん困っている負担を窓口へ伝える準備になります。本人が望む支援については、まだ確かめられていないと伝えてよい部分もあります。

家族から始める支援には、過去の取組もある

厚生労働省が公開する堺市の過去の取組資料には、家族の相談と本人の相談を分け、個別相談を続けながら家族教室や交流、本人の活動につなぐ支援像が示されています。本人が相談の場に登場することだけをスタートにしていない点が読み取れます。

過去の支援像は、現在そのままのプログラムが提供される保証ではありません。ただ、家族が先に来ることを例外的な扱いと考えなくてよい理由にはなります。家族の負担を整理することも支援の対象なのです。

家族への支援が、本人の相談につながった研究をどう読むか

発達障害者支援センターでのCRAFT適用を検討した研究は、ASD特性を背景とするひきこもり状態の人の9家族・親12人を対象に、個別と集団を組み合わせたプログラムを実施しました。本人10人のうち6人が相談につながり、別の1人はアルバイトを始めたと報告しています。家族のストレス反応にも変化が報告されました。

これは、家族への支援から本人の相談へつながる経過を調べた小規模の研究です。「家族が学べば6割は解決する」と読み替えることはできません。相談につながることと、生活の課題が解決することも違います。参加した親の状態により、いったん改善した指標が追跡時に再び上がる点にも触れています。

研究の人数は、親の努力を採点する目安にはなりません。本人がすぐに来所しなかったとしても、親が健康や生活の限界を話したことまで無意味になるわけではない。家族への支援と本人への支援は、つながりながらも同じ結果だけを目指すものではないと考えられます。

本人の変化を、親の努力の成績にしない

研究から考えたいのは、本人が今すぐ来所しなくても支援の経路があり得ることです。本人の変化をすべて家族の接し方に帰すことではありません。住まい、収入、健康、対人不安などの条件が違えば、必要な支援も経過も異なります。

保護者にとっても、通院、家計、仕事、体力の限界は生活上の問題です。「子どもをどう動かすか」だけを相談すると、その部分が隠れます。本人が望むこと、親が心配していること、親自身に必要な支えを別に話せると、相談の目的も就労一つに狭まらなくなります。

話したいこと 分けておくと伝わる点
本人が望んでいること 本人が実際に話した内容と、まだ聞けていない内容
親が担っていること 家事・連絡・費用など日々の負担
親自身が必要な支え 通院中の生活、休息、将来の家計など
初回相談のための編集部の整理案。正式な質問票や、本人に変化を起こす手順ではありません。

親の生活も、相談の出発点にしてよい

本人が外出した、就職したという結果だけを目標にすると、親が初めて生活の困難を話せたことや、抱えていた連絡を支援者と分担できたことが見えにくくなります。支援の内容や結果は個別で、この記事で改善を保証することはできません。

それでも、本人の同意なく進路や生活を決めることと、親が自分の限界を相談することは別です。家族が先に話してよい、という入口は、本人を待たずに親だけで何とかするためではなく、親だけで支える状態を見直すためにあります。

次に読む

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堺市で発達の特性や生活の困りごとを相談したい場合の別の入口を確認できます。

出典・参考資料

情報確認:2026年10月22日。資料の対象時点・調査範囲は各リンクの説明と本文を参照してください。

  1. 堺市・ひきこもり専門相談 — 2026年3月9日。家族のみ・費用・電話・予約
  2. 平生尚之ほか・CRAFT適用の検討 — 2018年。9家族12人、結果と追跡時の限界
  3. 厚生労働省公開・堺市の支援取組資料 — 過去の支援像。現在の提供プログラムとは区別